この記事を読んでいるあなたは、
- SNSにおけるエンゲージメントについて知りたい
- SNSにおいてエンゲージメント率が重要な理由を知りたい
- SNSにおけるエンゲージメント率の高め方を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回はそんなあなたに「SNSにおけるエンゲージメントやSNSでエンゲージメント率が重要な理由、エンゲージメント率を高める3つの方法」について解説していきます。
SNSにおけるエンゲージメントとは
SNSにおけるエンゲージメントとは、アカウントを運営する企業側と消費者である一般ユーザーの関係性・つながりのことです。
企業が投稿したコンテンツに対して「いいね」や「返信」などユーザーからの反応が多いほど、エンゲージメントが高いことを意味します。
このエンゲージメントという言葉は、もともと「契約」や「約束」を意味する英単語「Engagement」からきたものです。
SNSが普及する前は、企業は一方的に広告を出すだけで消費者とコミュニケーションを取ることはできませんでした。
そのため商品やサービスに対する消費者の思い・関心を理解できないデメリットが広告にはありました。
しかしSNSでは、ユーザーから生の声を聞いたりユーザーからの質問に答えたりと「お互いの距離を縮めることが可能」なのです。
そもそもエンゲージメント率って何?
SNSにおけるエンゲージメント率とは、投稿した一つ一つのコンテンツに対してユーザーが反応した割合のことです。
例えばユーザーから「いいね」や「リツイート」のような反応がなければエンゲージメント率は低く、ユーザーの関心を把握できていないと言えます。
また、フォロワー数が多いアカウントでもエンゲージメント率が高いとは限らないため、フォロワー数だけに注目するのはやめましょう。
気になる計算方式については、SNSごとに後ほど解説します。
SNSにおいてエンゲージメント率が重要な理由
SNSをビジネス活用する上で、エンゲージメント率を重視すべき理由は以下の2つです。
- 発信情報がユーザーのニーズに合っているか確認できる
- 売上・ブランド認知度のアップに繋がる
それぞれ説明していきます。
発信情報がユーザーのニーズに合っているか確認できる
エンゲージメント率が高い場合は、それだけ発信情報がユーザーのニーズを満たし、関心を集めている証拠です。
なぜなら人間は、自分が興味のある投稿はシェアして友人や家族に知らせるなど、何かしらアクションを起こすからです。
一方で、もしエンゲージメント率が低ければ投稿内容のどこが悪かったのかを分析して改善する必要があります。
例えば「文字数が多すぎた」や「投稿の時間帯が悪かった」などとエンゲージメント率が低い投稿の共通点を見つけて、今後の運用に活かしてみましょう。
売上・ブランド認知度のアップに繋がる
エンゲージメント率が高い投稿は、ハッシュタグ検索で上位表示されたり検索欄でおすすめ表示されたりします。
それによってより多くの人が投稿を目にするので、ブランド認知度のアップに繋がります。
さらに、たまたま投稿を見て企業に興味を持った「新規顧客」も増えるため、商品の売上アップも期待できるでしょう。
このようにエンゲージメント率は、企業の成果に直結する重要な数値と言えます。
各SNSのエンゲージメント率の計算方式
数あるSNSの中でも、とくに人気を誇る「Twitter」「Instagram」「Facebook」のエンゲージメント率の計算方式について説明します。
また、エンゲージメントに含まれるアクションはそれぞれ異なるので、こちらも合わせて確認しましょう。
計算方式:エンゲージメントの総数÷インプレッション数(ツイートを閲覧された回数)
注意点としては、分母の回数はツイートを見た人数ではくツイートが閲覧された回数であることです。
そのため1人のユーザーが5回見た場合も「5」と追加されます。
含まれるアクション:返信、いいね、リツイート、プロフィールやリンクのクリック、フォロー
Instagramでは、エンゲージメント率について公式に定義されていないことが特徴です。
そのため計算方式の分母は、自分でフォロワー数もしくはインプレッション数(ツイートを閲覧された回数)から選択します。
計算方式①:エンゲージメントの総数÷フォロワー数
計算方式②:エンゲージメントの総数÷インプレッション数
エンゲージメント率の推移を継続して確認する場合は、同じ計算方式を使い続けましょう。
なおTwitterも併用している場合は、比較しやすいように計算方式②を使うとよさそうです。
含まれるアクション:コメント、いいね、保存
Instagramでは投稿のシェア機能が存在しないので「保存」が代わりに含まれています。
計算方式:エンゲージメントの総数÷リーチ数(投稿を見た人数)
含まれるアクション:シェア、コメント、いいね、写真やリンクのクリック
Twitterの分母は投稿を見られた回数(インプレッション)ですが、Facebookでは投稿を見た人数(リーチ)である点がポイントです。
なので1人のユーザーが5回見たとしても、Facebookのカウントは「1」になります。
SNSにおいてエンゲージメント率を高める方法
以下で説明する3つの方法で、SNSのエンゲージメント率を高められます。
- ユーザーと積極的に交流を図る
- フォロワーのペルソナを設定する
- ハッシュタグを有効活用する
さっそく、順番に見ていきましょう。
ユーザーと積極的に交流を図る
SNSのエンゲージメント率を高めるためには、ユーザーと積極的に交流を図り「親しみやすさ」を感じてもらうことが重要です。
具体的には、ユーザーからのコメントやDMに返信するなど「リアクションを返すこと」です。
またユーザーからの反応を待つだけではなく、検索機能でユーザーの声を確認したりユーザーの投稿にいいねしたりと、企業側からアクションを取ることも効果的でしょう。
フォロワーのペルソナを設定する
投稿する情報の方向性がブレないように、フォロワーのペルソナを細かく設定することも大切です。
ペルソナとはマーケティングにおいてよく使われる用語で、商品やサービスを利用してもらいたい「架空の人物像」を意味します。
性別や年齢だけでなく、職業や趣味、ライフスタイルなど「現実的な情報を明確に設定すること」がポイントです。
多くの人に情報を届けようとしても結局誰にも伝わりません。
ペルソナとしてターゲットを絞ることで、よりユーザーの心を引きつける情報発信ができ、エンゲージメント率を高めることに繋がります。
ハッシュタグを有効活用する
SNSでは、多くの人がハッシュタグを利用して自分の興味があるコンテンツを見ます。
そのため投稿する際は「ユーザーが検索しそうなキーワードをあらかじめハッシュタグに設定する」と良いでしょう。
フォロワー外からのエンゲージメント獲得に繋がるだけでなく、フォロワー数の増加も見込めます。
文字制限に注意しながらハッシュタグを有効活用し、潜在ユーザーとの接点づくりに努めましょう。
SNSにおけるエンゲージメントまとめ
今回は「SNSにおけるエンゲージメントやSNSでエンゲージメント率が大切な理由、エンゲージメント率を高める3つの方法」について解説しました。
売上やブランド認知度をアップさせるためにも、SNSで投稿した際はエンゲージメント率を意識してみましょう。
計算方式はInstagramやTwitterなどSNSごとに異なりますが、慣れれば簡単なので方式を参考に計算してみてください。
また、いつもエンゲージメント率が低くて悩んでいる場合は、今回ご紹介したエンゲージメント率を高める3つの方法を試してみてはいかがでしょうか。