クレジットカードは日常生活を便利にする強力なツールですが、種類や機能が多すぎて迷う方も少なくありません。そこで本記事では、クレジットカードを110枚以上保有するポイ活の達人が、後悔しないカード選びのポイントとおすすめ17枚の特徴を解説します。ポイントの使い方から年会費とのバランス、さらに複数枚の管理方法まで幅広くカバーするため、ご自身に合った一枚を見つけるヒントにしてください。
クレジットカードを選ぶ意義とポイ活の魅力
クレジットカードは買い物の支払いをスムーズにするだけでなく、ポイントを活用した「ポイ活」の要にもなります。現金よりもメリットが多く、ライフスタイルを豊かにする手段として注目されています。
クレカ利用者の多さと選択の難しさ
国内におけるクレジットカードの発行枚数は、一般社団法人日本クレジット協会によると2023年3月時点で約3億860万枚にも上ります。成人1人あたり平均3枚ほどを保有している計算となり、多くの人がクレジットカードを利用していることがわかります。
しかしその一方で、日本国内で発行されるクレジットカードの種類は1000種類以上あるといわれ、年会費やポイント還元率、付帯保険など比較項目が多岐にわたります。選択肢が多い分、自分に合わないカードを作るリスクが高まる点が注意ポイントです。
ポイ活で得られるメリット
ポイ活とは、カード利用やキャンペーンを通じてポイントを効率よく貯め、さらに節約や資産形成へとつなげる活動を指します。例えば、普段の買い物や光熱費、携帯料金などを好みのクレジットカードで支払うだけでもポイントが獲得できます。
貯めたポイントは商品券やマイル、他社ポイントへの移行など、多彩な使い道がある点も魅力です。上手に活用すれば小さな支出でも大きなリターンにつながり、今後の家計管理にプラス効果をもたらしてくれるでしょう。
失敗しないクレジットカードの選び方
クレジットカード選びで一番困るのは「どのポイントを重視するか」です。ここからは、よくある失敗例から学ぶ形で、カードを失敗なく選ぶために押さえておきたいポイントを解説します。
ポイントの使い道を最優先
クレジットカードは貯めたポイントを活かせてこそ意味があります。ポイントがいくら溜まっても、結局使わないまま有効期限切れになってしまうのはもったいないもの。日常よく使うサービスや店舗と連動するポイントを選ぶことで実際の生活に直結した価値を得られます。
例えば、「楽天市場」を中心にネットショッピングする方は楽天ポイント系カード、「コンビニの利用が多い」という方は対応ブランドの還元率重視、というようにまずは使う場所をはっきりさせておきましょう。
還元率と年会費のバランス
カードの基本還元率は0.5%前後が一般的ですが、高還元の1.0%以上を保持しているカードも増えています。ただし年会費がかかる場合、その分を還元で取り戻せるかどうかが重要です。
年会費の有無によってカードのコストパフォーマンスは大きく変わります。高い年会費を払っても、そのカード特有の特典やポイント還元が自分の利用スタイルにフィットしていないと、結果的に損をする恐れがあります。年会費と利用頻度を照らし合わせ、還元率でしっかり補填できるかを検討しましょう。
クレジットカードの種類と特徴(おすすめ17選)
ここでは、クレカ110枚保有のポイ活達人が厳選したおすすめの17枚を一挙に紹介します。それぞれ入会特典や還元率、年会費などが異なるため、自身の使い方に合ったカードを探す参考にしてください。(※入会特典等変更となる場合もあります。最新情報は各社公式HPをご覧ください。)
楽天カード
楽天会員であれば効率良く楽天ポイントを貯められる万能カードです。新規入会&利用で最大5,000ポイントが付与され、楽天市場ではポイント還元率がアップしやすいのが魅力。年会費無料なので初めての1枚としても最適でしょう。
楽天グループのサービスをよく利用する方は、ポイント倍率がさらに上がるため、ネットショッピングや楽天トラベルなどの出費を強化したい人には強い味方となります。キャンペーン時には実質還元率が驚くほど高くなることも特徴です。
リクルートカード
リクルートが展開するサービスと相性が良く、通常でも高めの還元率を維持しやすいカードとして人気です。新規入会&利用で最大6,000ポイントを受け取ることができ、貯まるポイントはPontaポイントへも移行できるため使い勝手が抜群。
じゃらんやホットペッパーグルメなど、リクルート関連のサービスをよく利用する人に向いています。年会費無料ながら高い還元率を得たいという方は検討する価値が大いにあるでしょう。
三井住友カード(NL)
カード番号が全面に記載されていないナンバーレス仕様の安心設計が特徴。新規入会&条件達成で最大5,000円相当のプレゼントがあり、Vポイントの還元率は0.5~最大7.0%にまで跳ね上がるケースもあります。
セキュリティ面を重視したいのなら「ナンバーレス」は注目ポイント。また、コンビニやマクドナルドなど特定店舗の支払いでは優遇されるケースが多く、日常使いの相棒として人気を集めています。
ビックカメラSuicaカード
ビックカメラの利用が多い方と、Suicaをよく使う方にうってつけの一枚。新規入会キャンペーンやグループ店舗での買い物で合計最大8,000ポイントを狙える場合があります。Suicaチャージで最大1.5%還元になるのが大きな強みです。
駅ナカの買い物や通勤・通学の移動でSuicaを頻繁に使う方にとって、チャージ分も含めてポイントを獲得できる点が魅力。年会費も実質無料にできる条件があるため、コストを抑えつつビックカメラでもお得を狙いたい層に人気です。
au PAYカード
auユーザーだけでなく誰でも申し込み可能ですが、とくにauの携帯料金支払いでポイントを貯めやすいという特徴があります。新規入会&利用でPontaポイントが5,000円相当もらえるキャンペーンもあり、電子マネー決済でポイントを効率的に積み上げられます。
携帯料金を合わせてカード決済することで、キャリア決済特典やPonta経済圏を活用できるのもメリット。以前の「au WALLET ポイント」から統合されたPontaポイントはコンビニ等でも使いやすく、多方面に展開できる柔軟さも長所です。
JCB CARD W
39歳以下限定で申し込めるJCBカードの特別ラインナップ。通常のJCBカードの2倍ポイントを貯められるほか、新規入会キャンペーンでは最大24,000円相当のキャッシュバックが狙える場合もあります。
ポイントだけでなく、JCBが持つ独自の優待も見逃せません。スターバックスやAmazonでの利用における還元率アップは日々の生活に直結するため、若年層にとって使い勝手の良いカードです。
PayPayカード
キャッシュレス決済で勢いのあるPayPayと連携しやすいカードです。対象サービス利用で最大5.0%還元に到達するケースもあり、オンラインショッピングや街のお店でもスムーズに支払いができます。年会費は永年無料。
PayPay残高へのチャージが不要でクレジット支払いできるなど、スマホ決済ユーザーにとってメリットが大きいのが特徴。また、PayPayフリマでの支払いやYahoo!プレミアム会員特典との相性が良く、日常的にネットサービスを活用する人に適しています。
エポスゴールドカード
マルイ系列での優待に定評のあるエポスカード。そのゴールドカード版は年間のカード利用額に応じて最大1万円のボーナスポイントが付き、旅行保険などの付帯サービスも充実しています。通常年会費は5,000円ですが、年間利用額50万円以上で翌年以降永年無料になります。
荷物の少ない海外旅行に強い保険付きカードが欲しい人には重宝されます。また、選べるポイントアップショップ機能により、自分がよく使う店舗を登録しておくと、加算率が上がるので日常使いでもポイントが貯まりやすいです。
dカード GOLD
ドコモ携帯やドコモ光の利用料金に対して還元率が大きく上昇するカード。新規入会&利用、さらに対象となる公共料金などすべて支払いで11,000ポイントがもらえることもあり、携帯補償などの付帯サービスも優れているためドコモユーザーには必須級といわれるほどの存在です。
年会費は1万1,000円とやや高めですが、ドコモの通信費をまとめて支払うことで大きなポイントバックを狙えます。ドコモ関連のサービスを頻繁に使う人であれば年会費以上のメリットを得やすいでしょう。
三井住友カード ゴールド(NL)
ナンバーレスのゴールド仕様で安全性とステータス感が両立しているカード。年間100万円以上の利用で次年度以降の年会費が無料になる制度も魅力です。最大1万ポイントが付与される新規入会キャンペーンなどの特典も期待できます。
ゴールド特典として旅行傷害保険や空港ラウンジ利用が付帯しており、普段から旅行や出張が多い方には大きなメリットでしょう。普段使いでもVポイントを着実に貯められるため、年会費分をカバーしやすい設計となっています。
三井住友カード プラチナプリファード
三井住友カードの中でも上位ランクのプラチナプリファード。還元率1.0%を基本とし、新規入会&条件達成で最大7万3,600円相当を狙える豪華特典が特徴です。さらに入会後の利用額に応じてポイントが大きく加算されます。
年会費は3万3,000円と高額ですが、ポイントや優待を重視する人には大きなリターンが見込めるカード。このランク帯で重視されがちなトラベル系特典も充実しており、VIPラウンジやホテル予約の優待などを活用すればコスト以上の価値を感じられるでしょう。
JCB ザ・クラス
JCBが発行する最上位クラスのカードで原則招待制となっています。年会費は5万5,000円ですが、その代わりに年1回、2万円相当の豪華カタログギフトが贈られるなど特典が豊富にあります。ポイントプログラムの優遇や専用コンシェルジュも利用可能です。
ラグジュアリーな体験を求めるならJCBザ・クラスのステータスは魅力です。申し込みへのハードルは高いですが、一度手にすると国内外の特典が充実しており、特別感のあるサービスを存分に味わえます。
セゾンプラチナアメリカンエキスプレスカード
セゾンブランドとアメリカン・エキスプレスが提携したハイステータスカード。新規入会&利用で最大1万円相当のポイントがもらえる場合があり、さらには永久不滅ポイントを貯められるのが魅力です。
海外旅行保険や空港ラウンジ、ホテル優待など旅行や出張における恩恵が多彩に用意されています。プラチナカードを意識しながらも長期的なポイント活用を望む方には選択肢に入れる価値が十分あるでしょう。
ラグジュアリーカード(チタン)
最高クラスの金属製カードを発行するラグジュアリーカード。チタンは年会費5万5,000円と高額ではありますが、世界1300以上の空港ラウンジ無料利用やコンシェルジュサービスが付帯するなど特典が充実しています。
ラグジュアリーカードならではの洗練されたデザインと高級感を手軽に体験できる点も魅力。一方で、より上位のブラックやゴールドになるとさらに年会費が高額になるため、自分が求める特典との兼ね合いをよく考えて選びましょう。
JCBプラチナ
JCBブランドのプラチナカードで、コンシェルジュサービスやプライオリティ・パスなど、ゴールドカード以上の付帯サービスが魅力的。新規入会&利用で最大6万4,500円相当のキャッシュバックを狙えることもあります。
国内での知名度と利用環境が整っているJCBなので、海外だけでなく国内出張やレジャーにも便利です。ポイントプログラムのOki Dokiポイントおよび各種キャンペーンが絡むと、さらにお得に活用できるでしょう。
Marriot Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード
ホテルグループ「Marriott Bonvoy」の会員ランクを手軽に上げられ、ステイでボーナスポイントがもらえるカード。入会時に1万ポイントが付与されることもあり、旅行好きにはうれしい特典が満載です。
国内外のMarriott系列ホテルに宿泊する機会が多い人には有益です。宿泊特化型のメリットが大きい反面、ホテルにあまり滞在しない方には年会費が重荷になる場合もあるので、利用頻度を見極めることが大切です。
ANAカード(一般カード)
飛行機を利用することが多い方に根強い人気を誇るANAカード。入会特典で1,000マイルプラス、最大で1万マイルを入手できるキャンペーンを実施していることもあります。マイルの貯まりやすさに定評があります。
初年度は年会費無料で、次年度から2,200円程度かかる設定が一般的です。フライトでマイルが上乗せされたり、ボーナスマイルが付く制度で旅行時の恩恵が大きいので、ANA便をよく利用する方は最初の一枚として検討しても損はありません。
複数枚のクレジットカードを持つメリット・デメリット
クレジットカードは複数枚持つのが当たり前という時代ですが、それに伴うリスクもあります。どう使い分けるかを理解し、上手に管理する必要があります。
複数枚のメリット
カードごとの特典や還元率を最大限に活かせるのが最大の利点です。コンビニ利用に強いカード、ネット通販に強いカード、海外旅行保険が充実しているカードなど、それぞれの長所を活用すればより多くのポイントを貯めることができます。
また、異なる国際ブランドを持っておくと海外や特定の加盟店で利用できないリスクを減らせます。メインカードが万が一利用できない場合にもサブカードを使うことで、支払いトラブルを回避できるでしょう。
複数枚のデメリット
もちろん、カードが増えるほど請求管理が煩雑になりやすくなります。使用明細や支払日の把握を怠ると、引き落とし口座の残高が足りずにトラブルが発生することもあるため注意が必要です。
また、維持するカードが増えれば年会費がかさむ恐れがあります。特にゴールドやプラチナなどハイステータスカードを複数枚持つ場合、年会費だけで大きな負担になりかねません。一枚ずつ明確に目的を設定して、不要になったら解約する判断も大切です。
クレジットカード作成の流れと注意点
クレジットカードを作るにはオンラインや郵送で申し込むのが一般的です。ここでは申し込みから発行までの基本フローと注意点を押さえましょう。
申し込みから発行までのフロー
まずはカード会社のWebサイトや郵送申込書で申請を行い、氏名や住所、勤務先など必須情報を正確に入力します。次に、カード会社が本人確認書類や信用情報をチェックし、審査通過後にカードが発行される流れです。即時審査やデジタルカードの登場で、最短即日発行が可能なケースもあります。
従来は発行まで1~2週間ほどかかるのが当たり前でしたが、最近では店頭カウンターでの即日発行が可能なブランドや、オンラインで申し込むと数日以内にカード番号が使えるようになるサービスも増えています。カードの到着を待たず、ネットショッピングで利用できる点が便利です。
多重申込や審査における注意
短期間に複数のクレジットカードを申し込むと「多重申込」とみなされ、審査で不利になる可能性が高いです。また、リボ払い専用カードを気づかず申し込んでしまい、長期にわたって手数料を払い続ける失敗例も散見されます。
本人確認書類は2020年の犯収法改正で厳格化が進んでいるため、運転免許証やマイナンバーカードなど、現住所が記載された書類を用意しなければいけません。特に学生や未成年の場合は、保護者の同意や追加書類が必要になることもあるので注意しましょう。
海外や特定シーンでのカード選びポイント
海外旅行やビジネスシーンでのカード選びは、国内利用とは少し異なる観点が必要です。保険やキャッシング、そして利用頻度による特典の違いを把握することで、より有利に活用できます。
海外旅行時のポイント
海外では現金の持ち運びがリスクになるため、クレジットカードの利便性が際立ちます。VISAやMastercardなど加盟店の多い国際ブランドを選ぶことで、旅先での決済に困りにくくなるでしょう。
一方、海外旅行傷害保険や航空機遅延保険が自動付帯か、利用付帯かの違いも確認が必要です。旅行先でトラブルに巻き込まれた場合、カードを使って旅費を決済しているかどうかで保険の適用が変わることがあるため、事前に利用条件を理解しておきましょう。
ビジネスやステータスカードを考える場合
出張が多い人や、高い利用限度額を必要とする人は、ゴールドカード以上のステータスカードがおすすめです。コンシェルジュサービスを活用してホテルやレストランの予約を代行してもらえるケースもあり、時間効率と快適さを両立できます。
ただし、年会費が高額になるカードほど特典やポイント還元が豪華になる半面、利用頻度が少ないとコスト倒れを起こしがちです。利用予定の出張箇所やステータス重視の場面を想定しながら、自分にとって本当にメリットがあるか総合的に検討することが重要です。
クレジットカードの基礎知識・用語整理
ここでは、クレジットカードにまつわる基本用語を整理します。これらを押さえておくと、カードの比較・選択がスムーズになるはずです。
国際ブランドと還元率
国際ブランドとは、VISAやMastercard、JCBなど世界的に展開している決済ネットワークのことを指します。ブランドによって利用できる加盟店数やキャンペーンに差がある場合も多く、海外での使いやすさも異なります。
還元率はカード利用額に対して戻ってくるポイントやキャッシュバックの比率です。単純に「1ポイント=1円相当」とは限らず、還元先の交換レートによって実質的な還元率が変動することも覚えておきましょう。
付帯保険と支払い方法
クレジットカードには、旅行傷害保険、ショッピング保険、航空機遅延保険などが付帯する場合があります。自動付帯なのか、カード決済した旅行や買い物にのみ適用される利用付帯なのかで条件が異なるため、内容をよく確認しましょう。
支払い方法は一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなど種類が多いです。分割・リボ払いは便利に見えて金利手数料が加算されていくため、総支払額が増える点を理解しておく必要があります。自らの返済計画を立てて、最適な支払いプランを選ぶようにしましょう。
まとめ
この記事では、クレジットカードを選ぶ際に知っておくべきポイントや、おすすめの17枚を紹介しました。自身のライフスタイルに合わせてカードを選べば、ポイントや特典を最大限に活用できるでしょう。
ポイントの使い道・還元率・年会費を総合的に検討する
複数枚所持は管理負担と年会費に留意する
海外利用やステータスカードは保険・コンシェルジュ機能を重視
定期的な見直しと不要カードの整理も重要
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