この記事を読んでいるあなたは、
- TikTokで企業アカウントの作り方を知りたい
- TikTokを使っている企業アカウントの事例について知りたい
- 企業アカウントを使うときのメリット・デメリット・注意点について知りたい
上記のようにお考えではないでしょうか。
この記事では、TikTokの企業アカウント作成方法や事例について詳しく解説していきます。
TikTokで企業アカウントを作る方法
TikTokの企業アカウントとは、会社や企業が運営する公式アカウントを意味します。
企業のアカウントを作成する際も、一般のアカウントと同じ方法で作れます。
まずは、「TikTok」アプリをダウンロードし、アカウントを作りましょう。
アカウントは、電話番後とメールアドレス以外に、以下のSNSアカウントでも登録が可能です。
- AppleID
- LINE
- CacaoTalk
ですが、企業アカウントの場合は「電話番号」または「メールアドレス」を選ぶことが一般的です。
- 生年月日
- パスワード
- ユーザー名
TikTok企業アカウントのメリット5選
ここでは、TikTokの企業アカウントのメリットについて詳しく解説していきます。
- 若者の認知度を上げられる
- 広告メニューが多く、拡散力が高い
- 高クオリティの動画が簡単に作れる
- 利用企業が少ないので差別化できる
- トレンドを生み出しやすく、トレンドに乗りやすい
会社のアカウントを作ることに迷いを感じている人は、ぜひ参考にしてください。
順番に見ていきましょう。
若者の認知度を上げられる
TikTokで企業アカウントを使うメリットとして、若い世代の認知度が高まることが挙げられます。
なぜなら若い世代はSNSを頻繁に利用しているので、会社の情報をアピールができるからです。
若者はTikTok以外に、
- YouTube
など、多岐に渡りSNSを活用していることから、シェア機能を使ってさらに拡散もされます。
若い世代の知名度が高まると、企業への集客や新しい宣伝効果が得られるでしょう。
広告メニューが多く、拡散力が高い
TikTokで企業アカウントが使うメリットは、広告メニューが多く拡散力が高いことです。
企業や会社に合う広告を活用することで、宣伝感が薄まり多くのユーザーに視聴されます。
具体的な広告の種類として、
- 起動時に表示される「起動画面広告」
- 一般投稿に配信される「運用型広告」
- ユーザー参加型の「ハッシュタグチャレンジ広告」
- おすすめに表示される「インフィード広告」
といった、特徴をそれぞれの広告が持っているので、予算に合わせて依頼しやすいところもポイント。
フォロワー数を増やすことを特化しなくても、広告を使って自然と拡散させられるメリットが大きいです。
高クオリティの動画が簡単に作れる
TikTokを使うことで、クオリティの高い動画を簡単に作成できることが利点として挙げられます。
通常動画を編集する場合は、さまざまな専用のソフトを利用したり、有料のオプションの契約から費用が発生しますが、TikTokでは無料で編集できるからです。
具体的には、以下のような編集を無料で快適に活用できます。
- さまざまなエフェクトを選べる
- スロー・倍速を変えられる
- 動画映えする音楽が多い
動画編集のスキルが無くても誰でも簡単に編集ができるので、多くの企業がTikTokを使っています。
利用企業が少ないので差別化できる
利用企業が少なさから、ほかの企業と差別化ができることが、企業アカウントのメリットです。
TikTok自体がまだ新しいSNSであり、利用者の多くが若い世代なので実際にマーケティングで活用する企業が多くありません。
つまり利用する企業が少ない分、ライバルの会社が多くないのでマーケティング活動をする企業は有利です。
すでにたくさんの利用があるInstagramや、Twitterだと、最初からアカウントを作って運用していくにはかなりのリソースが必要です。
しかしTikTokなら、フォロワー数に関係なく配信されるので、比較的簡単に人気のアカウントに成長させやすく、拡散できるので差別化ができます。
トレンドを生み出しやすく、トレンドに乗りやすい
TikTok企業アカウントの成功した事例9選
実際にどのような企業がTikTokでアカウントを作り、成功したのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、TikTokで活動する企業アカウントについて、詳しく紹介していきます。
- ローソン
- 三和交通
- ドミノピザ
- グリコ
- ユニクロ
- UQモバイル
- マクドナルド
- C CHANNEL
- スクウェア・エニックス
ひとつずつ紹介していきます。
ローソン
出典：https://www.lawson.co.jp/lab/tsuushin/art/1335374_4659.html
TikTokで成功した企業アカウントの事例のひとつとして、ローソンの「＃いつでもLチキチャレンジ」です。
TikTokを使って人気のフライドチキン「Lチキ」を使ったイベントを開催し、音楽に合わせたダンスが評判になりました。
「いつでもLチキ」というオリジナル楽曲と、人差し指と親指で作った「Lチキサイン」が可愛いと若者の間で大流行。
簡単に多くの視聴者が踊れることから、期間内のLチキの知名度や購入者が増えた結果、売上も上がりました。
三和交通
出典：https://www.tiktok.com/@sanwakotsu
TikTokで企業アカウントの成功事例として、三和交通の取り組みが有名です。
取締役部長と渉外課長代理の2人のおじさんを中心にした動画が、視聴者の注目を浴びました。
- さまざまな会社の一部でダンスに挑戦している健気な姿
- フィルター機能を試して新しい文化を楽しいんでいる姿
- 部下や有名人とコラボしておどる姿
といった手作り感や、親しみを感じる動画がユーザーに話題に。
おじさんの踊る姿が面白くて可愛いと、ブログやメディアに多く取り上げられ、タクシーを利用するお客様や、若手の求人採用が増加し、認知度アップに繋がりました。
ドミノ・ピザ
出典：https://www.tiktok.com/@dominos_jp
ドミノ・ピザでは「＃ドミノチーズ100万」という企画が、話題になり多くの視聴率を確保しました。
人気インフルエンサーに協力してもらい「ウルトラチーズ」という、チーズたっぷりのピザを食べるという動画です。
このタグを利用した当選者はドミノ・ピザの東京本社で働いた後、報酬100万円が貰えるという企画。
次々と視聴者がハッシュタグを付けてキャンペーンに参加し始めました。
会社の商品を視聴者が楽しんでもらえるような施策や、キャンペーンの認知からドミノ・ピザはTikTokで知名度の向上として成功できました。
グリコ
出典：https://www.tiktok.com/@pocky_japan
大手お菓子メーカーの「グリコ」は、TikTokで企業アカウントの成功事例のひとつです。
グリコは商品独自の記念日に、TikTokでキャンペーンをおこなうことで、若い世代を中心に拡散と話題になりました。
具体的な内容として、
- 11月11日のポッキー&プリッツの日にイベントを開催する
- 「＃ポッキー何本分体操」といったハッシュタグのついた動画を投稿してもらう
- 選ばれると渋谷のビルや、Twitterの公式アカウントで流れる
といったキャンペーン内容で、多くの若者に動画投稿をしてもらい、大きな影響がありました。
また11月はコンビニやスーパーが、ポッキーが売り切れを防ぐために、多く発注して売上を増やす店舗もあるほど注目度がアップ。
11月だけでなく、夏にも「＃ポッキー花火大会」のキャンペーンもおこなわれ、多くの利用者にさらに愛される商品になりました。
ユニクロ
出典：https://www.tiktok.com/@uniqlo_jp
TikTokで企業アカウントの事例のひとつとして、ユニクロの取り組みがあります。
「#UTPlayYourWorld」のハッシュタグのキャンペーンをおこない、日本・台湾・アメリカ・フランスで同時に開催。
動画投稿の条件として、お気に入りのユニクロの商品を着ることが必須ですが、グランプリに選ばれることで全世界のユニクロの店舗モニターや、公式SNSの映像に出演できる企画でした。
キャンペーンを活用して、ユニクロのモデルになりたい多くの視聴者が動画を投稿し、世界中で拡散されました。
この企画をきっかけにユニクロは5人のモデルと、多くの視聴回数や幅広いフォロワーやいいね数を獲得できています。
UQモバイル
出典：https://www.tiktok.com/@uqmobile_official
大手通信メーカー「KDDI」のUQモバイルも、TikTokの成功企業の一例です。
UQモバイルは「#UQ三姉妹チャレンジ」という企画をおこない、CMの曲としておなじみのUFOに載せてダンス動画を投稿しました。
同世代かつ、芸能人ほど離れていないインフルエンサーの親近感に共感してユーザー自らが動画を投稿し、さまざまな年代のハッシュタグチャレンジが有名に。
馴染みのあるテレビCMと同じ楽曲を使用したことで影響を与え、インフルエンサーとのタイアップにより企業のPRに繋がりました。
マクドナルド
出典：https://www.tiktok.com/@mcdonaldsjapan
日本マクドナルドは、2019年3月TikTokにおいてデジタルネイティブ世代をターゲットに「#ティロリチューン」という企画をおこないました。
ポテトが揚がるときの音楽に合わせた踊りは、振り付けの難易度が真似しやすいことがあり、約5万件の動画が投稿され、総再生数は1億回に。
また10分程度の練習で真似できるので、友達と参加する学生が多いキャンペーンでした。
動画内で商品を食べながら動画撮影するユーザーも多いため、マクドナルドを訪れる人が増え、顧客の誘導に成功した企業です。
C CHANNEL
出典：https://www.tiktok.com/@cchannel_girls
C CHANNELは、化粧品の実際の使用感を動画にしたことで、TikTokで多くのいいね数を獲得しました。
なぜかというとTikTokでは、女子高校生や女子大学生など、10代後半の女性利用率が最も高いからです。
彼女たちをターゲットにしている「C CHANNEL」は、TikTokに新商品やメイク動画を投稿することで、新商品の認知度向上や購買に繋がりました。
またメイク動画は人気ジャンルのひとつであり、プチプラコスメや百均コスメを取り上げるメディアもいるため、TikTokユーザーとの親和性は高いです。
視聴者と相性の良い動画を配信することで、バズりやすく購入者も増えた「C CHANNEL」はTikTokで多くの成功事例を挙げています。
スクウェア・エニックス
出典：https://www.tiktok.com
TikTokを利用した効果的なマーケティングを成功させた、企業のひとつが「スクウェア・エニックス」です。
この企業では、ゲームアプリのプロモーション専用アカウントとして、効果的なマーケティングを成功させています。
動画の合間に挿入される広告を使い、好感度を持たせ、アプリの登録者を増やしました。
TikTokの利用者は若年層に偏りがちとも言われてますが、ゲームのマーケティングであれば、どのターゲット年齢と合致できる箇所が最大のメリットです。
全世界で10億を超えるアカウントを有するTikTokをマーケティングに利用することで、自社アプリの登録者を増やしている企業は多いです。
TikTok企業アカウントのデメリット3選
TikTokで企業アカウントを作ることで、売上や認知度を高められますが、デメリットも少なからず存在します。
ここでは、企業アカウントをTikTokで使う上でのデメリットについて紹介していきます。
- 炎上の可能性がある
- 効果が出るまでに月日を費やす
- 客層が若者中心になることもある
順番に見ていきましょう。
炎上の可能性がある
TikTokで企業アカウントを使うデメリットのひとつとして、炎上の可能性があることが挙げられます。
投稿した動画やコメントの返信に対して、視聴者が不快に感じ、通報や拡散してしまうからです。
具体的な炎上事例として、
- 暴言や批判が酷い
- 悪ふざけしすぎている
- 会社の秘匿情報を漏らしている
といった、特定ユーザーに対して不快感を与えた場合に、炎上が起こりやすくなります。
炎上してしまうことで企業イメージの低下を招き、マーケティングが逆効果になり売上の低下や最悪、倒産してしまうことも。
そのため企業アカウントとして使用する際は、投稿内容に対するリテラシーの教育を強化するなどの対策を講じる必要があるでしょう。
効果が出るまでに月日を費やす
TikTokは、広告効果が出るまでに時間がかるというデメリットがあります。
投稿した動画がヒットし、さらに自社製品の購買に繋げなければいけないため、望んだマーケティング効果を得られるまでには、長い目で見なければなりません。
動画がヒットするというところでも、なかなかハードルが高いですが、企業としてはさらに宣伝効果も上乗せしなければならないので広告費用がかさむこともあるでしょう。
知名度の助けがあれば集客効果を多少得られますが、購買にまで繋げるために試行錯誤を重ねていく必要があるので、長い月日を費やす箇所がデメリットになります。
客層が若者中心になることもある
TikTok企業アカウントの注意点3選
ここでは、TikTokで企業アカウントとして活動する際の注意すべきことを紹介していきます。
- 楽曲を使う際に気をつける
- ユーザーが飽きない工夫を考える
- ビジネスアカウントとして使用する際は設定を忘れない
注意点に気をつけながら、企業アカウントを使っていきましょう。
ひとつずつ紹介していきます。
楽曲を使う際に気をつける
TikTokの企業アカウントで広告動画を投稿する注意点として、楽曲を使う際に気を付けることが挙げられます。
TikTokは、JASRACとのパートナーシップを締結してはいますが、音源の利用については利用方法より別の許可が必要になるケースがあるからです。
JASRACが著作権を管理している楽曲については、
- CD音源からの利用
- 編曲や替え歌
- 管理委託範囲を超える利用
これらの場合は、別の許可が求められます。
また、JASRACが著作権を管理していない楽曲については、著作者の利用許可を得てから利用しなければいけないので気をつけましょう。
ユーザーが飽きない工夫を考える
企業アカウントで動画を投稿する際は、視聴者が見ていて飽きない動画を作りましょう。
視聴者に楽しんでもらえるような投稿を心がけることで、ユーザーのファン化ができるからです。
たとえば何を伝えたいか分からない動画は、視聴者が離れてしまうのでおすすめできません。
ですので、日頃から成功した企業アカウントの動画を見て、どのような動画が人気があるのか分析しましょう。
ビジネスアカウントとして使用する際は設定を忘れない
TikTokで企業アカウントとして登録する際には、ビジネスアカウントとしての使用するための設定を忘れないようにしなければなりません。
ビジネスアカウントにすることで、マーケティングに必要な情報を得られるので、効果的な投稿をしていくためには設定しておきましょう。
設定方法として、まずプロフィール画面の右上から「設定とプライバシー」をタップします。
「アカウント管理」を押します。
「ビジネスアカウントに切り替える」をタップします。
詳細を確認後「次へ」を押します。
活動内容のカテゴリーを選択後「次へ」をタップして完了です。
ビジネスアカウントを活用することで、
- プロフィールへの企業情報追加
- 投稿した動画の再生時間、平均視聴時間のリアルタイム表示
- コンテンツの「いいね」「コメント」「シェア」数の確認
- 視聴者の属性、視聴時間帯などのインサイト分析情報
- 商用利用専用の楽曲ライブラリーが利用可能
など、詳しい分析が可能になり、視聴数を伸びやすいための対策を考えられます。
まとめ：TikTok企業アカウントを作ることで認知度が上がる
本記事では、TikTokで企業アカウントの作り方や、メリット・デメリットについて解説しました。
アカウントの作り方やビジネスアカウントの切り替えは簡単なので、企業の知名度を高めたいときには活用すべきでしょう。
また広告やハッシュタグを使うことで、ユーザーを巻き込んで拡散が可能ができるので、マーケティングの事業には大変向いています。
